“笑談”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうだん81.5%
ぜうだん11.1%
じようだん3.7%
じやうだん1.9%
せうだん1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
随分そっけなくして、笑談じょうだん一つ言わないのに、女中は飽くまで丁寧にしている。それは大石が外の客の倍も附届つけとどけをするからである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
笑談ぜうだん言つちやいけませんよ、何程なんぼ意気地の無い裁判官でも、警視庁の命令に従ひはしませんからネ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その笑談じようだんに僕自身すら苦笑を覚えることはできますが、苦笑にこもつたせつなさが、僕の喉を抑えて、放しはしないでせう
笑談じやうだんぢやない。用があるなら、後で行くから……え。眞實ほんとうだ。急ぎなんだから、勘辨しておくんねえ。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
其坐談には諧謔を交ふることをも嫌はなかつただらう。わたくしは田能村竹田たのむらちくでんが茶山の笑談せうだんとして記してゐた事をおもひ出す。それは頼杏坪きやうへいを評した語であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)