“杏坪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうへい75.0%
きやうへい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔父の杏坪きょうへいの噂、春風の消息、郷里の家にのこして来たままもう二十四にもなって、家事の納まらない山陽の長子の余一夫婦のこと。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我邦近世ノ詩人六如師ハ第二集ヲ以テ絶佳トナス。杏坪きょうへい翁モマタ晩年ノ詩ヲ以テ絶佳トナス。ワガ友雲如山人詩篇はなはダ富ム。陸続トシテ刻ニ付ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「劉梅泉は彭城彦二郎、游竜彦二郎とも称し候。頼杏坪きやうへいとも会面したる旨、寛斎宛同人書翰に見え居候。彭城東閣の裔かと愚考仕候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
頼氏では此春杏坪きやうへい邑宰いふさいを辞して三次みよしを去つた。年は七十五である。「何同老萼黏枝死。好趁乳鳩呼子帰。」杏坪の子は采真舜燾さいしんしゆんたうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)