“邑宰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらやくにん66.7%
いふさい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数日して某縉紳しんしんの子が十一娘に結婚を申しこむことになったが、普通の手段ではととのわないと思ったので、邑宰むらやくにんに頼んで媒灼ばいしゃくしてもらった。
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
それはという友人であったが、その顧がくなった時、妻子の面倒を見てやったので、邑宰むらやくにんがひどく感心して文章を寄せて交際を求めて来た。
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
頼氏では此春杏坪きやうへい邑宰いふさいを辞して三次みよしを去つた。年は七十五である。「何同老萼黏枝死。好趁乳鳩呼子帰。」杏坪の子は采真舜燾さいしんしゆんたうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
〔譯〕智仁勇は、人皆大徳たいとくくはだて難しと謂ふ。然れども凡そ邑宰いふさいたる者は、固と親民しんみんしよくたり。其の奸慝かんとくを察し、孤寡こくわあはれみ、強梗きやうかうくじくは、即ち是れ三徳の實事なり。