“談合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんごう19.0%
だんがふ14.3%
はなしあ14.3%
はなしあい9.5%
かたりあ9.5%
かたらひ4.8%
うちあわせ4.8%
かたらふ4.8%
だんかう4.8%
だんがう4.8%
はから4.8%
はな4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さては、伏見桃山千鳥の香炉と囁いたは、桃山城に忍び入り、太閣秘蔵の千鳥の香炉を、奪い取らんとのよからぬ談合だんごうでありしよな」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
かんがへたので、いそ武村兵曹たけむらへいそう談合だんがふすると、兵曹へいそう無論むろん不同意ふどうゐはなく、たゞちにしろ手巾ハンカチーフ振廻ふりまわして、救難きゆうなん信號しんがうをすると、彼方かなた白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかんでも、吾等われら輕氣球けいきゝゆうみとめたと
とっさ、談合はなしあいはここで急転直下ときまったが、いざ行こうとなると、いつのまにか李逵の影が見あたらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
精米所の主人や、浜屋の内儀かみさんなどに、家賃や、時々の小遣などの借のたまっていた壮太郎のために、双方の談合はなしあいで、そのかたに、お島の体があずけられる事になったのであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今までも君と談合かたりあつた通り、現時の社會で何物かよく破壞の斧に値せざらんやだ、全然破壞する外に、改良の餘地もない今の社會だ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あざむとり仕合しあはせよしと微笑合ほゝゑみあひこれかうしてあゝしてとおごる事而已のみ談合かたらひけりさて其年そのとしくれあくれば享保きやうほ九年春も三月となりしに江戸中えどぢう大火たいくわに付此白子屋も諸侯方しよこうがたはじ多分たぶんよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女と談合うちあわせをすました男は草餅を三つばかりこしらえて、其の一つの餅の中へ二三本の木綿針を包んで何喰わぬ顔をして女の処へ持って往った。
雀の宮物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
何も女の力たらで談合かたらふに甲斐なしとも、同じこゝろは榮花にあきし世の人よりも持つ物ぞや、我れに遠慮あらば佐助もありそよもあり
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よしや深山みやまがくれでも天眞てんしんはないろ都人みやこびとゆかしがらする道理だうりなれば、このうへは優美ゆうびせいをやしなつてとくをみがくやうをしへ給へ、此地このちたりとてからさつぱり談合だんかうひざにもるまじきが
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぐわつすゑよりなれば此月このつきうでも約束やくそく期限きげんなれど、此中このなかにてなんとなるべきぞ、ひたいあはせて談合だんがうつま人仕事ひとしごと指先ゆびさきよりいだして拾錢じつせんかせぎもらず、三すけかするとも甲斐かひなし
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母と祖父との恨を負ひて誰れにか談合はからん心一つを杖に、出し都會みやこに人鬼はなくとも何處の里にも用ひらるゝは才子、よしや輕薄の誹りはありとも、口振怜悧に取廻しの小器用なるを人喜ぶぞかし
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ただ月輪殿に会って、談合はなしたい事件ことがあって、それも前々から手紙をよこしたうえで来ているのだ。ところが、なんのかのといって、会わせねえから、ここで当人を捕えたという仔細。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)