“深山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みやま71.8%
しんざん26.5%
オクヤマ0.9%
ミヤマ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずこの深山みやまにもある習いで、四季ともに花が絶えないので此の名が伝わったのでしょう。今は米躑躅こめつつじの細かい花が咲いていました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
全部壁で密閉してあって、電灯が燦然さんぜんとついている。物音なんて、なにも入って来ない。深山しんざんのなかのように静かなところさと答えた。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
タマのたぐひにて、五色ゴシキのひかりあり。深山オクヤマイシアヒダにいでくるものにて、カミをかさねたるごとくかさなりあひて、げば、よくはがれて、うすく、カミのやうになれども、にいれてもやけず。
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、アカネスミレ、野路ノジスミレ、深山ミヤマスミレ、タチスミレ、源氏ゲンジスミレ、円葉マルバスミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)