“教”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おし32.7%
おしえ17.3%
をし15.5%
おそ11.1%
をしへ7.0%
をそ2.6%
おそわ2.3%
おせ1.8%
1.5%
おす1.5%
きょう1.5%
おしへ1.2%
ヲソ0.9%
をしゆ0.6%
オシ0.6%
けう0.6%
をせ0.6%
おしう0.3%
をさ0.3%
をす0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれは、ただとおくからながめているものです。けっして、あのはなみずうえちてきたとてべてはなりません。」とおしえました。
赤い魚と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
元来行長は切利支丹宗の帰依者であったから、その家臣も多くこのおしえを奉じて居たのであって、益田好次も早くより之を信じて居た。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それではたねあかしの手品てじな同樣どうやうなぐさみになりません、おねがひまをしましたのはこゝこと御新造樣ごしんぞさまひとうぞなんでもおをしへなさつてつかはさりまし。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あなた、『びるぜん』て横文字でどう書くか知ってる? 知らないでしょ? ほほ、あたし、おそわったから知っているわ。」
だから聖者はをしへを説くのに、深く増上慢を戒めてゐる。慢心一たび生ずれば、百の解決も千の究理も、忽ちその力を失つて了ふと言つてゐる。
心理の縦断と横断 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
とその腫れた面を平氣で振り立てて、誰からかをそはつて來たらしい文句を飽くまでも悟り濟ましたやうに得意然として言つてるぢやないか。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
だから草を結んで蓑を作った歴史は甚だ古い。だが蓑は日本で生れたものか、これも必定ひつじょう支那からおそわった技であったと考えられる。
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「——芸は身を助けるいうこと、あんた知らんのんか。やって、ちゃんと三味をおせとけば、この子が大きなって、いざと言うときに……」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「神様の、おなさけだべちゃあ! あきよ嬶様が、喫驚しさせっと、瘧は癒るとてせだっけ。この手綱の切端で喫驚しさせで……」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
自分のおすわった師匠がその電気を取りいで、自分に掛けてくれて、そのおかげで自分が生涯ぴりぴりと動いているように思っている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
(2)三位一体さんみいったいというのは、キリストきょうで、父であるてんかみと、子であるキリストと、聖霊せいれいの三つはもともと一体であるという教理きょうりです。
父は静に私を諭して、つまりこのごろの失策が私の稽古けいこで、父のおしへより母の諭しより私のためになるのだから、よく心を沈めて考へるやうにと申されました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
其で、男女は唯、長老トネの言ふがまゝに、時の來又去つた事をヲソはつて、村や、家の行事を進めて行くばかりであつた。だから、教へぬに日月を語ることは、極めてサトい人の事として居た頃である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
聞もせぬ内其挨拶が成べなやといへば大膳は益々氣後せし樣子に伊賀亮も見兼みかねて大膳殿左程に案じ給ふならば極意ごくいをしゆべし先平石の口上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
不滅フメツ真理シンリ微笑ホホエンデオシエル、「一長一短イッチョウイッタン。」ケサ、快晴カイセイ、ハネキテ、マコト、スパルタノ愛情アイジョウキミ右頬ミギホオフタツ、マタツ、ツヨツ。他意タイナシ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それはキリストけう教會けうくわい附屬ふぞく病院びやうゐんなので、そのこといては、大分だいぶ異議いぎ持出もちだしたものもあつたが、この場合ばあひこくも、病人びやうにん見過みすごしてことはできなかつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
そんな惡いことををせて。……總代さんも怒つてはりまツせ。疊は自分に入れたんやさかい、上げて持つていて了ひよるし。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ここにおいてか、剣術の道場をひらいて少年をおしうる者あり(旧来、徒士以下の者は、居合いあい、柔術じゅうじゅつ足軽あしがるは、弓、鉄砲、棒の芸をつとむるのみにて、槍術そうじゅつ、剣術を学ぶ者、はなはまれなりき)
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いまぢやをさつてつから餓鬼奴等がきめらまでせきれえびやうだなんてつてんが、さかりころなんでも疫病やくびやうおべえてたのがんだから、なあ卯平うへいもそんときやつたからつてらな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その所謂いはれくと、子路しろをとこは、ひとなにをすはつて、それをまだおこなはないうちに、またあたらしいことくとにするほど正直しやうぢきだからだつてふんです。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)