“おし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オシ
語句割合
22.9%
19.9%
14.9%
9.9%
8.2%
5.3%
3.6%
3.1%
2.8%
唖者1.8%
御師1.6%
鴛鴦1.2%
1.0%
0.6%
可惜0.4%
0.4%
0.3%
0.3%
圧石0.1%
押機0.1%
0.1%
唖児0.1%
唖子0.1%
御為0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
聾唖0.1%
聾唖者0.1%
被言0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢に炭をついでいた金次はたちまち顔色を変えて、おしのように黙ってしまった。彼の手に持っている火箸は、かちかちと鳴るほどにふるえた。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やがて、私は、しょっちゅうあべこべなことばかりやって暮してるこのおしの鳥に、すっかり愛想を尽かしてしまって、窓から外へ放してやる……。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
青年連中の草川巡査に対する尊敬ぶりは、ちょうど小学校の生徒が、受持の教師に対する通りで、骨身をおしまず、夢中になって活躍するのであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どうかして舞台でうまい事をしたのを、劇評家が見て、あれは好く導いて発展させたら、立派なものになるだろうにと、おしんで遣ることもある。
わたしはうまれて、おやどもからも、先生せんせいからも、をんなにく臭氣にほひといふことをおしへられたおぼえがない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はじめ外国がいこくおしえだといってきらっていたものも、太子たいしがねっしんに因果応報いんがおうほうということのわけをいて、
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
彼が「俗なほかくのごとし」として僧侶におしえる美徳は、すべて儒教の徳なのであるが、彼はそれを仏徒にもふさわしいと見るのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
マヌウの法典のほとんどあらゆるところで、あらゆる種類の肉欲満足は力強く排斥されており、そして貞節は宗教的義務としておしえられている。
母から金をもらつたのだつたが、むねをどらせながら、おし入へもぐりんでかん板を裝置そうちして
昨年さくねんくれおしつまつてから産聲うぶごゑをあげて、はじめて此赤このあかかほせてれましたとき
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一方は赤裸々の心事を、赤裸々に発表すれども、他方はいやしくも人に許さず、甚だ一笑一顰いっぴんおしみ、礼儀三千威儀いぎの中に、高く標置す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
英国ではこの尊者の忌日、七月二十五日に牡蠣かきを食えば年中金乏しからずとて、価をおしまずこの日売り初めの牡蠣を食い、牡蠣料理店大いに忙し。
例の訛った下卑た語調ものいいおしは利かないがおどかすと、両切の和煙草を蝋巻ろうまきの口に挟んで、チュッと吸って、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
抱え娼妓しょうぎに斯う我儘をされるようでははたへ示しが付かぬ、何うにでもおしつけて花里を身請させねばならぬと申す気が一杯でげすから堪りません。
しかし、今回の三番てがらは、前回と同様捕物とりもの怪異談は怪異談でございますが、少々ばかり方角が変わりまして、場所はおひざもとの江戸でなく、武州おしのご城下に移ります。
——錢形の親分さん、重々無理なお願ひだとは思ひますが、私を助けると思つて、一度四谷おし町までお出でを願へませんでせうか。
その代り何処どこが国家のためだか、あきらかに諸君の立脚地をわれらにおしえられる義務が出て来るだろうと考える。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたくしの説明によって、さすところのなんの車たるを解した人が、もしその名を知っていたなら、幸いにおしえてもらいたい。
空車 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ある隠者がその唖者おしと一緒になったとかあるいは坊さんが一緒になったとかいろいろの説がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
隼人は矢を射かけられたことを思い、頭上から岩を落されたことや、かけはしでの出来事を思い、また、死んだ唖者おし娘いちのことを思った。だが、怒りや、憎悪感は起こらなかった。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
内証ながら、山田の御師おし何某なにがしにひかされて、成程、現に師匠をしている、が、それは、山田の廓、新道の、俗に螢小路と云う処になまめかしく、意気である。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
源右衞門は講の積み金を持つて出たのだけれど、それは今までの旅籠賃はたごちんと、御師おしへの禮物と、太神樂の奉納とに、あらかた使ひはたして、幾らも殘つてはゐない。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
とすらりと開ける、とみどりの草に花の影を敷いて、霞に鴛鴦おしの翼がただよう。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かもめ鴛鴦おしやそのほかさまざまの水鳥のいる前のロハ台にかれはまた腰をおろした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
燈火ともしびてんずるころ、かの七間四面の堂にゆかたはだかの男女おし入りて、きりをたつるの地なし。
しばらおし問答の末彼はつひに満枝をらつし去れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それから私は「そんならばあなたは魚類に対しては正しく鬼である。かの魚類といえども生命をおしむの情に至っては人間と同じ事である。もしあなたの失うた愛児を悲しむの情が真実であるならばなぜかの残忍なる網打を止さないか。もしこの業があなたの本職なればそりゃどうも生業なりわいのためにやむを得ん事もあろうけれどもただ娯楽の為にするのは実に無残、無慈悲の事ではないか」とだんだん因果応報の真理を細かに説明して
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
おしむ可き家族も無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
可惜おしい事で御在ございます。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
真実ほんとに——寝て了うのは可惜おしいような晩ねえ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うちでは御米およね宗助そうすけせるはる羽織はおりやうやげて、おしかはりに坐蒲團ざぶとんしたれて、自分じぶん其上そのうへすわつてゐるところであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と、昔からの口ぐせで自然、おしえる口調になるのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ううむ。成人したのう。やはり旅の風は人の子に世を歩む道をおしえてくれる」
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ一人の尼弟子が告げに来た。法音は、きょうは何か、これ以上、政子へおしえる気もくじけたように、それをしおに力なく起って、
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてはおしなるよと思ひぬ。
時に洞窟の上開いて霊光射下り諸鬼皆おしとなり、尊者のきずことごとくえて洞天また閉じ合うたという。
酢を沸立てて塩を加えてその中で鰯をり付けるように煮て生姜しょうがの絞り汁で出してもようございます。また鰯へ塩を振って三時間ほど置いて、ぬか六合に塩四合を白水しろみずってその中へ鰯を漬けて圧石おしをして二日ばかり過ぎてのち糠を洗って酢で食べてもよいしいてもよし、野菜と一緒に煮てもようございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
長雨が続いて鮎が少しもない時分でも鮎の鮨を売っていますね、あれはどうして保存するのでしょう」お登和嬢「あれは開いた鮎へ沢山な塩を当てて樽へ詰めて圧石おしを置いてちょうど沢庵漬のようにしておきます。そうすると二月ふたつきでも三月みつきでも持ちます。それを使う時は水へ鮎を入れて南天なんてんの葉をぜておきますと二
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その御飯を鮎の腹へあふす位に詰めて手でよく抑えてそれから鮓箱すしばこへ入れますが鮓箱がなければ落し蓋のある箱へ並べて薄く切った生姜しょうがをバラバラと載せて蓋の上から圧石おしをしておきますと半日位で食べられます」と語るに連れて広海子爵東海道の鮨を連想し「お登和さん
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
すなはちおのが作れる押機おしに打たれて死にき。
「待ち撃たむ」といひて、いくさを聚めしかども、軍をえ聚めざりしかば、仕へまつらむと欺陽いつはりて、大殿を作りて、その殿内とのぬち押機おしを作りて待つ時に
僕が兄兄宇迦斯、天つ神の御子の使を射返し、待ち攻めむとして軍を聚むれども、え聚めざれば、殿を作り、その内に押機おしを張りて、待ち取らむとす
そこまでがほんとの話で、突然いきなり、まつはつらいとみなおしゃんすけれどもなア——とケロケロとうたいだすのだった。そして小首をかしげて、
それと一緒に口数が少くなって、ちょっと見ると唖児おしではないかと思われるほど、静かな児になった。
人の顔 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
君方小刀細工やらずに、マトモに出ると、此後私ア唖子おしになって君方の名誉を保って上げるが、君方ア判官や検事を欺こうと謀っていろ/\ワルサをやるからワシは唖子になる事は出来ません。(以下前同文)
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
すると母は真面目まじめな顔をして、「二郎、御前がいなくなると、うちさむしい上にも淋しくなるが、早く好い御嫁さんでも貰って別になる工面くめん御為おしよ」と云った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
王実は牛がいたく死を懼れ羊は殺さるるも鳴かぬ故、小の虫を殺して大の虫をかせてふ意でかく言ったのだが、国人は皆王が高価な牛をおしんで、廉価の羊と易えよと言ったと噂した。
四つか五つの時分に、焼火箸やけひばしおしつけられたあとは、今でも丸々した手の甲の肉のうえにあざのように残っている。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その女はおしのように口をきかぬとS—は言った。もっとも話をする気にはならないよと、また言った。いったい、やはり瘂の、何人位の客をその女は持っているのだろうと、その時喬は思った。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
聾唖おしの木魚の阿呆陀羅経だよ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何かの宣告のような……地獄のおとづれのような……この世のおわりのような……自分の心臓に直接に触れるようなそのノックの音を睨みつめ聾唖者おしのように藻掻もがおののいた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでゐておれ鬪爭けんくわをすまいぞと異見いけんめいたことを被言おしゃるのか?
しかし忠兵衛は大家たいけ若檀那わかだんなあがりで、金をなげうつことにこそ長じていたが、おしんでこれを使うことを解せなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)