可惜おし)” の例文
所が版本の原書なれば飜訳も出来るが、講義筆記であるからその講義を聴聞した本人でなければ何分にも分り兼ねる、誠に可惜おしい宝書で御座ござるといっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
こうして大きく成って、可惜おしいようなものだが、仕方が無い。行く行くは一軒別にでもして、彼女が独りで静かに暮せるようだったら、それが何よりですよ
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「正太さんもどうか成らないか。ああして遊ばせて置くのは、可惜おしいものだ」と三吉は心配そうにお雪に話して、おいの様子を見る為に、駒形の方へ出掛けた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
可惜おしい事で御在ございます。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
真実ほんとに——寝て了うのは可惜おしいような晩ねえ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)