“逝去”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいきょ48.1%
なくな15.4%
かくれ13.5%
せいきよ5.8%
なく5.8%
みまか3.8%
かく1.9%
おかくれ1.9%
1.9%
なくなり1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸子はそう聞くと、もう一度妙子に附き合って貰ってその明くる日に見舞いに行ったが、それから五六日過ぎて逝去せいきょの通知が来た。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ところがお気の毒にも、お父様の容態は昨晩から急に不良わるくなって、今朝方とう/\お逝去なくなりになったのです。」
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
しかるに奥様は松平和泉守まつだいらいずみのかみさまからお輿入こしいれになりましたが、四五年ぜんにお逝去かくれになり、其のまえから居りましたのはおあきという側室めかけ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そしてほどなき長老の逝去せいきよを予想していたので、ごく近いうちにその死体から急に奇跡が現われて、この修道院にとって偉大な名誉となるに違いないと期待していたのである。
武「いや冗談じゃアない、実は中国の浪士で両親共逝去なくなって伯母の手許に厄介に成ってったが十四歳から賊心をおこして家出をなし長い間賊を働いて居ったが是まで知れずに居ったのだがね」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その老母が病んで逝去みまかると、生信房のなげきは傍目はためにも痛々しいほどで、幾日も食を断って、母の墓掃はかはきに余念なく暮している様子を見
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手前の考えでは若様はだお四才よっつかお五才いつゝ御頑是ごがんぜもなく、何わきまえない処のお子様でございますから、万々一まん/\いち大殿様がお逝去かくれに相成った時には
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
姿なりの拵えが野暮でござえます、お屋敷さんで殿様が逝去おかくれになって仕舞ったので、何でも許嫁いいなずけの殿様が戦争いくさ討死うちじにをして、それから貞操みさおを立てるに髪を切ろうと云うのを
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「金一郎様逝去き今は?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また秋月は跡家老職あとかろうしょくを仰付けられ、こゝにおいて福原數馬は安心して国へ帰る。殿様は御病気全快し、其の大殿お逝去なくなりになって、紋之丞さまが乗出し、美作守に任ぜられ。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)