“貞操”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさお37.5%
ていそう33.3%
ていさう16.7%
みさを12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お吉さんの貞操みさおただしいことや、亭主に尽しなさる行いは、この近郷で、誰だって、感心なものだといっていねえ衆はねえんだぜ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世間が、妻の貞操ていそうを疑っていると云う事は、閣下も御承知の筈でございます。それはその時すでに、私の耳へはいって居りました。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
金持ちや貴族のあひだでは、男は概して、女ほど貞操ていさうを守らない。しかし、母や妻である女が、純潔に生涯を送ることは最も確実である。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かくて彼等歌に歸り、後またさけびて、徳とえにしの命ずる如く貞操みさをを守れる妻と夫の事を擧ぐ 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)