“唖者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おし52.2%
あしゃ34.8%
をし4.3%
おうし4.3%
おふし4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コクトオは氣がちがひさうになつて日がな一日オピアムばかりやつてるさうだし、ヴアレリイは十年間、唖者おしになつた。
ダス・ゲマイネ (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
四日めに助左衛門は意識を恢復かいふくした、しかし眼と唇が僅かに動くだけである。殆んど全身が不随のままで、ときどき唖者あしゃのような喉声のどこえをもらした。
落ち梅記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と、五六けん手前てまへからしかり付けた。唖者をし子等こらは人の気勢けはひおどろいて、手に手にあか死人花しびとばなを持つたまヽはたけ横切よこぎつて、半町も無い鹿しヽたにの盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
御岳おんたけから都会へ下りて以来、一言も物を云わないのである。だが決して唖者おうしではない。聞くことばかりを欲していて、云うことを欲していないのらしい。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わたしは目盲めしひ、耳聾みゝしひ、唖者おふし
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)