“唖然”の読み方と例文
読み方割合
あぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、有王も唖然あぜんとして言葉が出なかったが、すぐさま、抱き起こすと膝の上に抱きかかえて、むせび泣きながら、かき口説いた。
けれども、この大胆者は、兵馬を怖れしめないで、驚かせるには驚かせたが、むしろ唖然あぜんとして、あきれ返るように、驚かせたのです。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これを知ったのはそれより二、三年後であって、アレが思案外史かと知った時は唖然あぜんとして、道理こそ都々逸に精しい人であると思った。