“手前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てめえ75.6%
てまへ9.6%
てまえ7.4%
てまい3.2%
てめへ1.9%
てめい1.3%
てめ0.6%
てま0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「馬鹿野郎、人の店賃の世話より、手前てめえの小借りでも返す工夫をしやがれ。二三百両ありゃ、角の酒屋の借りぐらいはけえせるだろう」
此上このうへにおたのみは萬々ばん/″\見送みおくりなどしてくださるな、さらでだにおとこ朋友ともだち手前てまへもあるになにかをかしくられてもおたがひつまらず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
龜「手前てまえは新参者の癖に、殿様のお気に入りを鼻に懸け、大手を振って歩きやアがる、一体いってえ貴様は気に入らねえ奴だ、この畜生め」
とんと手前てまい商いのことは知りません、家来がやると申すので始めましたのだけれども、やすう売るのを咎めるのはおかしいように心得ます
馬鹿! 手前てめへまでがそんな腐つた了簡で、歿くなられた浄雪師匠に済まぬとは思はぬか。
名工出世譚 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「こらッ吉ッ! きょうはお客が見えたからこれで遊ばせてやる。いますこし励んだらしまいにして手前てめいはよくあと片づけしておけ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
自惚れ鏡が見たかったら、さっさと手前てめえの家へ帰るが好いぞ。畜生、まごまごしてやがると、俺らがひとりで引っ担いで音をあげさせてやるぞ。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
又「そう何もかも手前てめえぎ附けられてはむを得ん、実は死人しびとだて、ついては手前てまに金子二拾両るが、何卒どうぞ此の事を口外してくれるな、打明けて話をするが、此の死骸は実は僕が権妻ごんさい同様のものだ」