“てまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手前88.2%
2.9%
和主2.9%
拙者2.9%
点前2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えゝ、れが矢張やはり手前てまへこゝろから仕方しかたがないのでござりまして、以前いぜん、おうちりました時分じぶんから、うもわるいので、」
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さあ/\御緩ごゆつく御拜おをがみをなさりまし、おまをしますとも、てまへは。……貴下あなたをおすゝぎなさるなんのと、加減かげん水惡戲みづいたづらをなさつて、たもと引摺ひきずると不可いけません。さあ、そでちませう。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
道理だうりこそ、てまへやとつてくれましたわかしうが、小蓑小路こみのこうぢまで、とまをしました。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いからしコレ小僧和主てまへ何處どこの者かは知ねど大藤の娘お光さんに癲癇が有るるとは何の謔言たはごとあのお光さんは容貌きりやうく親孝心でやさしくて癲癇所ろか病氣は微塵みぢんいさゝかない人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
癲癇病とは何の事一たい何處から聞て來たそし和主てまへは何處の者だサア云聞んと老婆の憤激ふんげき和吉はくるしいきさう被仰おつしやられては一言も御座りませねば申し升が何卒此手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
拙者てまへはマアどうやらうやら、うやつてりますが本当ほんたうにおいとしいことだ……。
「折角お招きは致したが、殿は俗腹ぞくばらのお点前てまへはもう厭になつたとおほせらるゝによつて、お気の毒ではござるが、こゝからお帰り下さるやうに。」