“御緩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごゆっく30.8%
ごゆっ23.1%
ごゆる15.4%
ごゆつく15.4%
ごゆっくり5.1%
おゆるり2.6%
ごゆ2.6%
ごゆつくり2.6%
ごゆるり2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねんばり一湿ひとしめりでございましょう。地雨じあめにはなりますまい。なあに、また、雨具もござる。芝居を御見物の思召おぼしめしがなくば、まあ御緩ごゆっくりなすって。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まあ御緩ごゆっくりなさい。母が帰っても別に用事はないんですから」と女は帰った人を迎える気色けしきもない。男はもとより尻を上げるのはいやである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『そうらこれがお待ちかねの犬を連れた奥さんさ。……これがお待ちかねのエピソードさ。……まあま御緩ごゆるりとなさいまし』
また御出掛でかけですか。よござんす。洋燈ランプわたくしが気をけますから。——小母をばさんが先刻さつきからはらいたいつてたんですが、なにたいした事はないでせう。御緩ごゆつく
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
代助には嫂のこう云う命令的の言葉が何時いつでも面白く感ぜられる。御緩ごゆっくりと見送ったまま、又腰を掛けて、再び例の画を眺め出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
取て故意わざと腹に周環ぐる/\まきたるまゝ臥床ふしどいりまくらに付やいなや前後も知らぬ高鼾たかいびきに町人も半四郎のそばやすみしかば家内の女子どもは酒肴の道具だうぐさげ行燈あんどうへ油を注足つぎたし御緩おゆるりと御休みなされましと捨言葉すてことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「へへへへ御緩ごゆっくり」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
代助にはあによめのかう云ふ命令的の言葉が何時いつでも面白く感ぜられる。御緩ごゆつくりと見送つた儘、又腰を掛けて、再び例の画を眺めした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
出しければ亭主長兵衞も弟八五郎よりの手紙も是ある事ゆゑ早速さつそくに出來りて夫々に挨拶あいさつに及び御緩ごゆるり御逗留遊ごとうりうあそばさるべしとて奧座敷を一貸切かしきりあつ待遇もてなしける故後藤は心置なく思ひ夫より日毎に案内者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)