“早速”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっそく69.3%
さつそく21.6%
さそく5.8%
さツそく0.8%
すぐ0.8%
しらから0.4%
じらから0.4%
すみやか0.4%
サソク0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いやどうも失礼いたしました。早速さっそくで恐縮の至りなんですが、御主人が行方不明になられた晩の模様をお聞かせ下さいませんか?』
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
夏目なつめ先生はペン皿の代りに煎茶せんちや茶箕ちやみを使つてゐられた。僕は早速さつそくその智慧ちゑを学んで、僕の家に伝はつた紫檀したんの茶箕をペン皿にした。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人の哀れを面白げなる高笑たかわらひに、是れはとばかり、早速さそくのいらへもせず、ツとおのが部屋に走り歸りて、終日ひねもすもすがら泣き明かしぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
いよ/\大問題だいもんだい早速さツそく水谷氏みづたにしところ報告ほうこくすると、おほいによろこんで、早速さつそく十二ぐわつつて、望蜀生ばうしよくせいとも加瀬かせつた。
忠太はアタフタと出て行つた、が、早速すぐと復引き返して來た。後には一人物が隨つて居る。多分既に草鞋をいて、玄關に上つて居つたのであらう。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
何だ此畜生こんちきしやううぬ何故なんしや此家ここに居る? ウン此狐奴きつねめ、何だ? 寝ろ? カラ小癪な! 黙れ、この野郎。黙れ黙れ、黙らねえか? 此畜生奴、乞食ほいど癩病どす、天理坊主! 早速しらからと出て行け、此畜生奴!
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何だ此畜生奴こんちくしやうめうぬ何故なんしや此家に居る? ウン此狐奴、何だ? 寢ろ? カラ小癪な!默れ、この野郎、默れ默れ、默らねえか? 此畜生奴、乞食ほいど癩病どす、天理坊主! 早速じらからと出て行け、此畜生奴!
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
以て越前守方へ此度このたび將軍の上意じやういに越前守には未だ病氣全快びやうきぜんくわい致さぬかしば八山やつやまに居る天一坊は如何いかゞせしやとの御事なれば明朝みやうてう早速すみやか登城とじやう致し御返答ごへんたふ申上らるゝか今宵こよひの内に御役御免おやくごめん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此又ワクと言ふ物が、横臼を曳き出したり、綱を敷いたり、さては粟殻を撒いて早速サソクの神座を作つたのと同様に、古代人の簡易生活を最鮮明に表示して居るので
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)