“すみやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スミヤカ
語句割合
85.5%
5.3%
迅速3.9%
早速1.3%
神速1.3%
1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(がぶりと呑んでてのひらをチュウと吸う)別して今日は御命日だ——弘法こうぼう様がすみやかに金ぴかものの自動車へ、相乗あいのりにお引取り下されますてね。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしはさきに榛軒がやまひすみやかであつた時、物を安石におくつたことを記した。そして当時未だ此人の身上を詳にしなかつたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
今朝送り出した真際まぎわは一時に迫って、妄想もうぞうの転変が至極迅速すみやかであッたが、落ちつくにつれて、一事についての妄想が長くかつ深くなッて来た。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
以て越前守方へ此度このたび將軍の上意じやういに越前守には未だ病氣全快びやうきぜんくわい致さぬかしば八山やつやまに居る天一坊は如何いかゞせしやとの御事なれば明朝みやうてう早速すみやか登城とじやう致し御返答ごへんたふ申上らるゝか今宵こよひの内に御役御免おやくごめん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申されてはいさゝかも返答へんたふと云に非ず先渠等がつみある事はあるやうに申され又渠等より申立たる條々でう/\其許そのもと神速すみやかに申開かるべしと申けるにぞ主税之助は元來ぐわんらいおろかなるうへ其身そのみおこなひ甚だ非道ひだうの事のみゆゑ越前守殿のことば怕恐おぢおそれハツとさし支たる體を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まくればなお盗賊どろぼうに追い銭の愚を尽し、勝てば飯盛めしもりに祝い酒のあぶくぜにを費す、此癖このくせ止めて止まらぬ春駒はるごま足掻あがき早く、坂道を飛びおりるよりすみやか
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すみやかに神の御前を去りあへざりき。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)