“早鐘”の読み方と例文
読み方割合
はやがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、「逃げたらなお悪い」と、心の奥に何かが力ある命令を発して彼を留まらせた。動悸どうき早鐘はやがねの様に打って頭の上まで響いて行った。
偽刑事 (新字新仮名) / 川田功(著)
三郎兵衛のいう半分も耳に入らないようなひとみのうごきである。恟々きょうきょう早鐘はやがねをつくような胸が、じっと、黙っていられないように
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを見たとき、神谷青年はある予感にうちのめされて、心臓は早鐘はやがねをつくように騒ぎはじめたのだが、といって、見ないわけにはいかぬ。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)