“枕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まくら96.0%
のぞ1.7%
1.7%
ちん0.3%
まく0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病人のまくらもとで看病の手伝いなどをしているうちに、師走のみじかい日はいつしか暮れてしまって、大野屋の店の煤掃きも片付いた。
影を踏まれた女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
われは心中にララをおもひサンタをおもひつゝ、月明かなる夜、渠水きよすゐのぞめる出窓の上に、美人の獨りたゝずめるさまを敍したり。
斯くばかり恋ひつつあらずは高山たかやま磐根いはねきて死なましものを (同・八六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
割烹かっぽうを兼ねた宿屋で、三層の高楼は、林泉の上にそびえ、御手洗川の源、湧玉池にちんしているから、下の座敷からは、一投足の労で、口をそそぎ手が洗える。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「さ、ちやんとおまくをなさいまし。まあ、お額にじつとり汗をおかきになつて……」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)