御緩ごゆる)” の例文
『そうらこれがお待ちかねの犬を連れた奥さんさ。……これがお待ちかねのエピソードさ。……まあま御緩ごゆるりとなさいまし』
「嬢様から一こん申し上げますが何もございません、ほんの田舎料理でございますが御緩ごゆるりと召上り相変らず貴方あなたの御冗談をうかゞいたいとおっしゃいます」
鏡台山を——(少し薄明りがしますぜ、月が出ましょう。まあ、御緩ごゆるりなさいまし、)——それ、こうやってるように、狼温泉の宿はずれの坂から横正面といった
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なるべくなら晩にもこのたのしみを再びせんと「お登和さん、貴嬢あなた御緩ごゆるりと遊んでいらっしゃい。晩までに此方こちらの小山君もお帰りになりましょうから」としきりに嬢の去らん事を気支きづかう。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
女「はい、御緩ごゆるりとお休みなさいまし……おや、貴方あんたは橋本のこうさんじゃアございませんか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何しろ、まあ、御緩ごゆるりなすって、いずれ今晩は手前どもへ御一泊下さいましょうで。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
碾茶ひきちゃを少し加えましたからことにお美味いしいでしょう。まだ外にも色々ありますけれども昼餐ごはんのお副食物かずものに差上げましょう。大原さんは別に御用もありますまいから御緩ごゆるりとお遊びなさい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
女「貴方此方こちらへ入らっしゃいまし、御緩ごゆるりお坐りなさい」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)