“雇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やと86.5%
やとい8.7%
やとひ3.8%
やとっ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やとう者の側から申すと、来て働いてくれるならば、電気の技手でも煙突掃除でも、安くて辛抱しんぼうする女の方を頼もうとするかも知れぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
郵便局のやといや、税務署の受附などに、時おり権突けんつくを食わせられる度に、ますますいやになった。それから軍人も嫌であった。
枯菊の影 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「その上この子——朝井家の一粒種の男の子孝吉は、やとひ人よりもひどい目に逢ひ、朝から晩まで追ひ廻されて、一文の手當ても貰つてはをりません」
いよ/\セッパつまったその時に、私は伝馬船てんまぶねを五、六日の間やとって、新銭座しんせんざの浜辺につないでおいたことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)