“雇員”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいん50.0%
やとい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最近は雇員こいんになっていると云うことを知っている彼は、出張するようになったからには仕事ができることを認められたがためであろうと思った。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼は岐阜の県庁に雇員こいんとなって勤めているはずの友人が、浴衣がけのような恰好かっこうで、ついとなりへ遊びに来たとでも云うような風でたずねて来たことが物の調和を欠いているので眼をみはった。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「持っておりましたが私がその前にり取っておいたのです。古い手ですが……旅券は完全なもので、東京××大使館雇員やといを任命されてあらたに赴任する形式になっております。ここに持っておりますが」
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)