“雇主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やといぬし57.1%
やとひぬし42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分のような、何処といって取柄のない人間を、大金を出して雇ってくれている雇主やといぬしは世にも有り難い人であると、彼はいつも心から感謝していた。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
雇主やといぬしのはなしによると、謄写した書物は限定せられた会員だけに配布するので検挙のおそれはない。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今迄に受けたことのない心づかひのまととなつて、しかも、それが雇主やとひぬしで、目上の人からせられたので、却つて、私は、まごついた。
傾けつ「何でも先生、亜米利加アメリカで苦学して居た時に、雇主やとひぬしの令嬢に失恋したとか云ふことだ、先生の議論の極端過ぎるのも其の結果ヂヤ無いか知ラ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)