“辛抱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぼう83.1%
しんばう11.5%
がまん4.1%
しんぼ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よし自分だけは食わんで済むとしても、妻は食わずに辛抱しんぼうする気遣きづかいはない。豊かに妻を養わぬ夫は、妻の眼から見れば大罪人である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とにかくもう一年辛抱しんばうしなさい。今の学校さへ卒業しちまへば………母親おふくろだつて段々取る年だ、さう頑固ぐわんこばかりもやアしまいから。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それも圧迫を受けるだけなら、忍んで小さくなって辛抱がまん出来ない事もなかろうが、圧迫が進んで侮辱となり侵略となったらドウする。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
……なあ、姉ちゃん、なんぼ親しい間柄あいだがらかてこんなこというたら自分の恥やし、愛憎あいそつかされるかも分れへん思てじっと辛抱しんぼしててんけど、もうもう今日は何も彼もいうてしもてんし。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)