“頑固”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんこ52.2%
ぐわんこ28.1%
かたくな15.6%
いっこく1.3%
かたくね0.4%
いつこく0.4%
かた0.4%
かたいじ0.4%
かたくる0.4%
つむじまがり0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テナルディエはそれを翻訳して「徒刑場の仲間の一人」だとした。ブーラトリュエルは頑固がんこにその名前を言うことを拒んだのである。
八五郎は相變らず遠慮のないところを突つ放すと、下男風な怪奇な男は、ジロリと八五郎を見やつて、頑固ぐわんこらしく口をつぐむのです。
が、我らの日常生活をうるおすプログラムは、でたらめになってはいけないと同時に、あまり頑固かたくなになり過ぎても嬉しいことではない。
町「親父は頑固いっこくものですから、お気に障りましたろうが、どうか悪く思召さないで下さいまし、御機嫌ごきげん宜しゅう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頑固かたくねな番頭の伊兵衞さんが上り口の次の間に坐って居りますから、こわ/″\に門の中へ這入り
他所者たしよものといふが第一、加之それに頑固いつこくで、片意地で、お世辞一つ言はぬたちなもんだから、兎角村人にしたしみが薄い。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
半「銚子屋のは頑固かたいからそう/\出歩く訳にもゆかず、そりゃア己だっても心配はして居るけれども、左様そうはいかねえ」
出来た事なら仕様が有りませんと……誰れが出来でかしたこったエ、誰れが御免になるように仕向けたんだエ、皆自分の頑固かたいじから起ッたこっじゃアないか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
... て貰う訳にはいかぬだろうか。」下僕しもべの言うには「医者などはしない。誠に頑固かたくるしいおかしな人で何と勧めても人の言うことをかない。道々お医者さんをして来ればもうかるのに、それを ...
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其一軒は、ひがしといつて、眇目めつかちの老人の頑固つむじまがりが村人の気受に合はなかつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)