“間柄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいだがら74.5%
あひだがら17.0%
まがら2.1%
あひだ2.1%
げんえ2.1%
なか2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この両人ふたりが卒然とまじわりていしてから、傍目はためにも不審と思われるくらい昵懇じっこん間柄あいだがらとなった。運命は大島おおしまの表と秩父ちちぶの裏とを縫い合せる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平次の戀女房のお靜とは、親身の姉妹よりも親しい仲で、お品はもう、性別を飛躍して、兄さんと呼べる間柄あひだがらだつたのです。
その連中の先頭に立った間柄まがら助次郎、いつぞやの恨みもあり、今またはやまって不覚をとった不面目をそそごうとあせる。——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
が、この親子の間柄あひだといふものは、祖父が余り過度に愛したせゐでもあらうが、それは驚くばかりひやゝかで、何かと言つては、き親子で衝突して、なぐり合ひを始める。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
それはその美しい天女がふさ/\とした金の毛の三間柄げんえもあるやうな長い箒をもつてゐましたので、すぐに箒星のお姫さまと思つたのでありました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
そうして、いつとなく思い出さえも薄らいでしまって、今ではフローラも、慈悲太郎の唇を、おのが間にはさむような間柄なかになった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)