“間違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちが44.9%
まちがい21.0%
まちがひ13.1%
まちげ13.1%
まちげえ3.4%
まちがえ1.1%
まちがっ1.1%
まちご1.1%
まが0.6%
まちがへ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国しこくしまわたって、うみばたのむら托鉢たくはつしてあるいているうちに、ある日いつどこでみち間違まちがえたか、山の中へまよんでしまいました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
初め赤羽主任は、村山巡査の手帖を受け取った時、感電被害者の井神陽吉の身元を一見するのが目的であったことに間違まちがいはなかった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
御持參有しに間違まちがひも有まじと思ひ右品引換ひきかへに金子御渡し申したりとくしして見せければ傳吉は再び仰天ぎやうてんなしたりしが心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いや、その様子では俺が行っても失策しくじったかもわからねえ。手離せねえ用事があったにしても、手前一人でやったのが間違まちげえだ」
ウッカリ顎叩くと飛んでも無え間違まちげえになるぞ、後で、吠えづらかかねエ様にしろ、大事でえじに使やア一生ある生命だア、勿体もってえなくするな
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
内儀かみさん、わしもまた間違まちがえしあんしてどうもれお内儀かみさんとこへはしきゐたかくつてなんでがすが、わしなくでもつちや子奴等こめらやうがあせんから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
平塚さんと私との考えのいずれが間違まちがっているかはそれらの人たちが教えて下さるであろうと思います。(一九一八年五月)
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
そちが話を聞けば、甚五郎の申し分や所行しょぎょうも一応道理らしく聞こえるが、所詮しょせん間違まちごうておるぞよ。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その拍子にふと見れば、こはそも如何いかに男は間違まがかたなく若旦那柳絮りゅうじょ、女はわが家に隠匿かくまったおそのではないか。しまった事をした。情ない事をした。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
モウ二三にんるまで待つてはられぬ、はらへつたまらぬのぢや——これめしと間違まちがへたとふ話です、其頃そのころ商売しやうばいではなかつたから、其位そのくらゐのものでござりましたらう。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)