“商売”のいろいろな読み方と例文
旧字:商賣
読み方割合
あきない39.3%
しょうばい28.6%
しょうべえ11.9%
しやうばい7.1%
しょうべい3.6%
あきねえ2.4%
あきなひ2.4%
あきな1.2%
あきんど1.2%
デイル1.2%
本場1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
では、どうすれば可いか、ということに成ると、事業家でない宗蔵や商売あきない一つしたことの無いお倉には、何とも言ってみようが無かった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いま、ていったあのむすめだろう。あんな素人しろうとをごまかせないということがあるもんか。みんな、おまえが、商売しょうばい不熱心ふねっしんだからだ。」
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とびの七五郎と申します。ジャンと来りゃ火の子の中へ飛び出すが商売しょうべえ、そのせいか人より少し耳が早うごぜえます」
五六軒ごろくけん藁屋わらやならび、なかにも浅間あさま掛小屋かけこやのやうな小店こみせけて、あなから商売しやうばいをするやうにばあさんが一人ひとりそとかしてた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おらがの方が暇になるのだから、何も商売しょうべいめるじゃアねえが、仲間入をして帳元並みに売ってもれえてえといったら解ろうに
丙「だからよ商売あきねえを止めるじゃねえが、仲間入をして世間並に売ってもれえてえて云うに、打斬ぶちきるてえ理合りええは有んめえ」
⦅もう商売あきなひもあがつたりだんべえ!⦆かうひとりごとを言ひながら、彼は牝馬の手綱をほどいて広場へ曳きだした。
「特に高踏派に属するものは、大道に商売あきなう必要があるよ。いかに今日の大衆なるものが智的に情操的に進歩しているか、それを知ることが出来ようからね」
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「魚八ではその太鼓を商売あきんどおろすのですかえ。それとも息子が売りに出るのですかえ」
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これはスミスが、もっともうまくった商売デイルの一つだった。殺す前にベシイをそそのかして、自分はときどき発作に襲われるようになったというようなことを手紙に書いて、方々の親類へ出させたのだ。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
いわゆる強盗商売本場の国 の人間ですから非常に強い者でなくちゃあ巡礼が出来ないです。そこで何でもなく私の荷物を持ちまして平気で私を引っ張って向う岸に渡してくれたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)