“藁屋”の読み方と例文
読み方割合
わらや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに対して藁屋わらやすなわち藁葺わらぶきの家というのは、今やすでにどの府県に行っても、見られぬところはないというまでに広がっている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
子供らは旗をこしらえて戦争の真似まねをした。けれどがいして田舎は平和で、夜はいつものごとく竹藪たけやぶの外に藁屋わらやあかりの光がもれた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
哀れに思ったが、ただ仮の世の相であるから宮も藁屋わらやも同じことという歌が思われて、われわれの住居すまいだって一所いっしょだとも思えた。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)