“藁葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらぶき79.4%
わらぶ20.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもしろいことには東京地方へ旅行すると、農家の大きな藁葺わらぶき屋根の高いむねにオニユリが幾株いくかぶえて花を咲かせている風情ふぜいである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
この不自然さが二峰を人工の庭の山のように見せ、その下のところに在る藁葺わらぶきの草堂諸共もろとも、一幅の絵になって段々近づいて来る。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
藁葺わらぶき屋根の農家でも、あろうことか! この山の中に……近い村まで三里もあるという、この人っ子一人姿を見せぬさびしい山の中に
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
これに対して藁屋わらやすなわち藁葺わらぶきの家というのは、今やすでにどの府県に行っても、見られぬところはないというまでに広がっている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)