“しやうばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商賣30.0%
職業20.0%
商売20.0%
商業6.7%
營業6.7%
稼業6.7%
商買3.3%
御商賣3.3%
生業3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曾馬きそうまちひさいが、足腰あしこし丈夫ぢやうぶで、よくはたらくとつて、それをひに博勞ばくらう毎年まいねん諸國しよこくからあつまります。博勞ばくらうとはうま賣買うりかひ商賣しやうばいにするひとのことです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
手品師は、きよろきよろ街を見物しながら、街の中央ごろの、広い橋の上にやつてきて、そこの人通りの多いところで、職業しやうばいの手品にとりかかりました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
たか大家たいかと云はれてたさに無暗むやみ原稿紙げんかうしきちらしては屑屋くづや忠義ちうぎつくすを手柄てがらとは心得こころえるお目出めでたき商売しやうばいなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
いはゆる女親分、姐御はそれが商業しやうばいで、勢力をつくるためにさうするのだ。だから、性分はケチンボでもきれはなれのよい顏をする。顏にかかはるからだ。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
申すのもチト失禮しつれいでは有りますが常におやさしいおみつさん吾儕わたしは自分の子の樣に思つてゐませば營業しやうばいを休んでなりと駈歩行かけあるき御用を達てあげますよ是といふのも親孝行おやかうかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だれかゞつたわ』とあいちやんはさゝやいて、『自分じぶん稼業しやうばい忠實ちゆうじつなものはだれでも成功せいこうする!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
白粉おしろいつけて衣類きものきてまよふてひとれかれなしにまるめるが人達ひとたち商買しやうばい、あゝれが貧乏びんぼうつたからかまいつけてれぬなとおもへばなんことなくすみましよう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だが、そのジプシイ共が実際どんな生業しやうばいをしてをるのか、そんなことは知らなくともよい。森の中でやたらにトンカントンカンと音がする筈ぢやが、その音の聞えて来る方角へは行かぬことぢや。