“無暗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むやみ99.6%
やけ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市中の地下鉄と違って線路が無暗むやみ彎曲わんきょくしているようである。この「上野の山の腹わた」を通り抜けると、ぱっと世界が明るくなる。
猫の穴掘り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「その御心配なら絶対に御無用に願いたいものです。患家の秘密を無暗むやみ他所よそ饒舌しゃべるようでは医師の商売は立ち行きませんからね」
霊感! (新字新仮名) / 夢野久作(著)
疲れる位お手伝をしてやっても、邪魔になって仕様がないそうだから、乃公は椅子に坐って見物していると、頻りに呼鈴ベルが鳴った。無暗やけに鳴らす。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
身体は動くし、車の音はするし、馬方うまかた無暗やけに馬を叱るもんだから、なかなか寝られやしない。少しうとうとすると直ぐに目が覚めてしまう。そのうちに明るくなって来た。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)