“丈夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうぶ32.3%
ますらを20.2%
ぢやうぶ10.1%
ますらお7.1%
じょうふ6.1%
おとこ5.1%
じようぶ3.0%
たっしゃ3.0%
ぢやうふ2.0%
をとこ2.0%
ジョウブ2.0%
かた1.0%
じやうぶ1.0%
じょぶ1.0%
じようふ1.0%
ちやうぶ1.0%
ひと1.0%
マスラヲ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういいのこしたおに言葉ことばつなわすれずにいました。それで万一まんいちかえされない用心ようじんに、つなうで丈夫じょうぶはこの中にれて、もんそと
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
アルミダはタツソオが詩中の妖艷なる王女なり。基督教徒を惑はし、丈夫ますらをリナルドオをアンチオヒアの園に誘ひて、酒色に溺れしむ。
じつおどろきました、んなお丈夫ぢやうぶさまなおかたうして御死去おなくなりになつたかとつて、宿やどものよろしうまうしました、さぞ力落ちからおとしで……。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
虚飾きょしょくをはぎとったのだ。本然の姿に戻ったのだ。剣刀つるぎたち身にうる丈夫ますらおのいでたちとはこれだ! あはははは。どうだ!
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
丈夫じょうふふたたび辱めらるるあたわずと答えた。その言葉がひどく元気のなかったのは、衛律に聞こえることをおそれたためではない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
◯次に「汝腰ひきからげて丈夫おとこの如くせよ、我れ汝に問わん、汝われに答えよ」とありて次に左の如く言う。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
かういふ種類しゆるい建物たてもの設計せつけい施工しこうによつて地震ぢしんいためられる模樣もようかはるけれども、おほくの場合ばあひ地上階ちじようかい比較的ひかくてき丈夫じようぶ出來できてゐるため被害ひがいすくな
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
文科の乙二年生だということでしたが、お父さんはお丈夫たっしゃか? お母さんもお変りはないかなぞと父母も珍しがって歓待に努めました。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ぞくあらため千辛萬苦しんばんくして首尾能しゆびよく兄の敵を討し段まことに女丈夫ぢやうふ共云べし又友次郎事も花を助け敵をうたせし段信義しんぎあつしやうするに餘り有依て父佐太夫に申さと勘當かんだうを免させ今より花と夫婦になり松田の家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
丈夫をとこに意見をとほさせる為めには、仮令たとへ乞食になるともいとはぬと言ふ御覚悟でせう、かほは花の様に御美しう御座いましたが、心の雄々しくらしつたことはても男だつて及びませんでしたよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
四、寝台シンダイ。木ヲ組合ワセテ作リタル丈夫ジョウブナルモノ。台ノ内側又ハ蒲団綿フトンワタノ中に、朱筆シュヒツヲ以テ6033ト記シタル唐紙片トウシヘンヲ発見セラルベシ。
左様さうぢや無い、私はたしかに身も心も献げたたふと丈夫かたるのです、けれど篠田さん——貴方は少しも私の心
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
突然とつぜんあいちやんは、全然すつかり丈夫じやうぶ硝子ガラス出來できちひさな三きやく洋卓テーブルところました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
そんなら石でかけ、そりゃ丈夫じょぶだ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
往々おうおう悲歌ひかしてひと流涕りゆうていす、君山くんざん剗却さんきやくして湘水しようすい平に桂樹けいじゆ砍却しやくきやくして月さらあきらかならんを、丈夫じようふ志有こころざしありて……
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
群集ぐんしふさら時分じぶん見計みはからつてはぐら/\とはしらたふさうとした。丈夫ちやうぶはしらはまだ火勢くわせいがあたりをとほざけて確乎しつかつてた。村落むら人々ひと/″\漸次だんだんかへつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
僕は貴嬢あなたの理想の丈夫ひとを知つて居ます、貴嬢の理想の丈夫はすなはち僕の崇拝して居る所の丈夫ひとです、僕は実に嬉しくてまらんのです、——僕が此の父の罪悪の家に在りながら
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
丈夫マスラヲも、人にことなるこゝろもたねば﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)