“諭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さと94.5%
さとし1.3%
いまし0.8%
たと0.8%
あげつら0.4%
いさ0.4%
いま0.4%
0.4%
サト0.4%
ヲシ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがじいやにはなんだかいじらしくも思われるので、叱ったりさとしたりして、たびたび断わるのですけれど、どうしてもきません。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一つは陸軍大臣下村大将の「陸軍軍人及び軍属に告ぐ」の平明懇切なるさとし、もう一つは頭山秀之氏の「新日本への発足」という話で
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
母は欲張って商業繁昌しょうばいはんじょうだとよろこんだが、父は断わって、あれは、あの事件が最後になるもので、もう法律が変るといっていましめたそうだ。
暖国の雪一尺以下ならば山川村里立地たちどころに銀世界をなし、雪の飄々ひょうひょう翩々へんぺんたるを観て花にたとへ玉に比べ、勝望美景を愛し、酒食音律の楽を添へ、に写しことばにつらねて
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
伊邪奈美命答へもうしたまはく悔しきかも速く来まさずして、吾は黄泉戸喫よもつのへぐいしぬ。然れども愛しき我那勢命なせのみこと入り来ますことのかしこければ、まづつばらか黄泉神よもつのかみあげつらはん、我をなたまひそ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
猿之助は帰ったあとで、尺八の方の人が残っていたが、それも帰ると、浜子の芸術を冒涜ぼうとくするということを、彼女は雄弁に泣いていさめた。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかも祖母のいましめによって、いかなる折りも髪かたちをくずさず、しじゅう身ぎれいに、家の内外も磨きあげたようにして、終日、ザブザブと、水を豊かに汲みあげているような日常を見て
なお孝孺を用いんと欲し、一日にを下すこと再三に及ぶ。しかついに従わず。帝即位のみことのりを草せんと欲す、衆臣皆孝孺を挙ぐ。すなわち召して獄よりでしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こんな風に考へて、乳母は唯、気長に気ながに、と女たちをサトし/\した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
とかうした文句でヲシへて、赤土を出されて……と言つた風の伝へがある。