“サト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さと
語句割合
20.0%
13.3%
13.3%
13.3%
6.7%
6.7%
実家6.7%
6.7%
6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郎女の心に動き初めたサトい光りは、消えなかつた。今まで手習ひした書卷の何處かに、どうやら、法喜と言ふ字のあつた氣がする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々加つて來たとの噂が、年一年と高まつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其とも一つ、あゝした明治時代の歌舞妓の延長舞台と、新劇畠の書き物とは、余程趣きが違ふと言ふこと——、此は、菊五郎君のサトさを蔑視するやうな訣り過ぎた話だ。
雑感 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アマツサヘ、四面海ノ三方ヲフサガレ、国中ノ兵糧ハ知レタモノナリ。コノ一事ヲ以テモ、上方勢ト取合フコトノ無益ハ、匹夫モサトルベシ。トヲニ一ツモ相対スベキ勝味ハ無キナリ
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京の島原・大阪の新町、此等のサトにもあつたのだ。此様にかゝる方面にまで、ごろつき・あばれものゝ影響があつたのである。
ごろつきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
而も、此言葉は、新吉原になつて後も、長くサト言葉として、保存されることになつたのであつた。
ごろつきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おれも考へれば、たまらなくなつて来る。其で、氏人を集めてサトしたり、歌を作つて訓諭して見たりする。だがさうした後の気持ちの爽やかさは、どうしたことだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
楊桃ヤマモモは枝ながら実家サトのおみやげに
行乞記:07 伊佐行乞 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
あれだな——、サトいらしい者と感じたのだが、やつぱり——思ふ通りの若者だつたな——。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こんな風に考へて、乳母は唯、気長に気ながに、と女たちをサトし/\した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其ノ狗奴國ハ、馭戎慨言ニ「伊豫國風早郡に河野カフノサトあれば、それなどをいへるか、魏志に狗奴國の男王といへるも、すなはち此河野のわたりをうしはきゐたりしものをいふなるべし」
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)