“討”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
56.7%
うち17.5%
たづ7.2%
もと5.2%
うた3.1%
うつ2.1%
たず2.1%
うっ2.1%
1.0%
たう1.0%
はた1.0%
ツミ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忍熊王おしくまのみこは、その中の喪船もふねには、兵たいたちが乗っていないはずなので、まずまっ先にその船を目がけておちかからせになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
切られた者の話によると、音も立てずに忍び寄つて、恐ろしい手際でうちに髷節を拂ひ、サツと風の如く飛去るらしいといふのです。
〔譯〕一歴史れきし、皆形迹けいせきつたへて、情實じやうじつ或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹にいて以て情實をたづね出だすことを要すべし。
初めわたくしは壽阿彌の墓をもとめに昌林院へ往つた。そして昌林院の住職に由つて師岡氏未亡人を知り、未亡人に由つて眞志屋文書を見るたつきを得た。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
うたで置くべきやと一心をこめて君太夫にむか其許樣そのもとさまには常々吉原へ入込いりこみ給へば私しの身を遊女になさ代金しろきんにて母の身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「貴様は大事の/\わしの坊やを、其の石でおさへ殺したんだな。今にかたきうつてやるぞ!」と、叫びながら、鋭いきばを剥き出しました。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
かえりみズ/汗漫ノ遊定蹤無シ/房南総北遍ク勝ヲたずネ/雨裏ノ蹇驢月裏ノ篷/錦嚢包括ス錦様ノ句/都門我ニ揖シテ気太|はなは
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その以下の者にむかって自分が軽蔑されたけソレ丈け軽蔑してれば、所謂いわゆる江戸のかたきを長崎でうって、勘定の立つようなものだが、ソレが出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
多「じゃアうしても往くか、己此処まで来て敵もたずにあとへ引返すのか、なんだッて此の坊様はおっちばられて居たんだナア」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おなとき賈雍將軍かようしやうぐん蒼梧さうごひと豫章よしやう太守たいしゆとしてくにさかひで、夷賊いぞくあだするをたうじてたゝかひたず。つひ蠻軍ばんぐんのためにころされかうべうばはる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日本で近頃流行の「討論」をラヂオや何かで聞いてゐると、それは文字通り「はたし」合ひであり、討ち合ひである。相手の議論を眞向から叩きつける。
デモクラシーのいろいろ (旧字旧仮名) / 笠信太郎(著)
めば、天神地祇共にツミし給へ