たず)” の例文
かえりみズ/汗漫ノ遊定蹤無シ/房南総北遍ク勝ヲたずネ/雨裏ノ蹇驢月裏ノ篷/錦嚢包括ス錦様ノ句/都門我ニ揖シテ気太|はなは
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしはすぐに保さんの住所をたずねることを外崎さんに頼んだ。保という名は、わたくしは始めて聞いたのではない。これより先、弘前から来た書状のうちに、こういうことを報じて来たのがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは毅堂の門に遊んでその教を受けた人の中その名をたずね得たものをここに掲げて置こう。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
また毅堂の文中遠山雲如が絶えず他国に出遊しているがため『安政絶句』編輯の際その作を択ぶことができなかったと言っているので、わたくしは雲如の遊跡をその詩賦についてたずねて見た。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)