“女丈夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょじょうふ47.1%
じょじょうぶ23.5%
ぢよぢやうふ17.6%
おとこまさり5.9%
ぢよぢやうぶ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女丈夫じょじょうふというほどでなくとも、こういう人生の荒浪を潜り抜けて来た女でなくては男の真の片腕とするには足りない」
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
新聞の受売からグット思い上りをした女丈夫じょじょうぶ、しかも気を使ッて一飯の恩はむくいぬがちでも、睚眥がいさいえんは必ず報ずるという蚰蜒魂げじげじだましい
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これは別に証拠はないが、私は豪邁がうまいの気象を以て不幸の境遇に耐へてゐた嘉心を慰めた品を、たゞ誠実であつたのみでなく、気骨のある女丈夫ぢよぢやうふであつたやうに想像することを禁じ得ない。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「おまえさんどうもお強い。よく血の道がおこりませんね。平気なものだ、女丈夫おとこまさりだ。わたしなんぞはからきし意気地いくじはない。それもそのはずかい、もう五十八だもの」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道時が何か私の非難など致します時には、かし私のいもとに山木梅子と云ふ真の女丈夫ぢよぢやうぶが在りますよと誇つて居るのです——丁度ちやうど昨年の十月頃でしたよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)