“間隔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんかく62.2%
あいだ8.9%
へだたり8.9%
あわい4.4%
あひだ4.4%
へだて4.4%
あい2.2%
あはひ2.2%
まあい2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その音盤をかけながら、音叉をぴーんと弾くと、音楽以外に顕著けんちょな信号音が、或る間隔かんかくをもって、かーんと飛び出してくるのであった。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
通例なみの歩き方で、二歩というところが一歩というぐあいで、その間隔あいだが非常に遠いのじゃ、それで、なにか考えながら歩いておったとわしは推測したのだが……
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
昨夜ゆうべの座敷の様子が、また鮮かに私の目に浮んだ。然うだ、菊池君の住んで居る世界と、私達の住んで居る世界との間には、余程の間隔へだたりがある。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
間隔あわいが次第に縮まって来る。今は双方とも物を云わない。十二本の剣がヌラヌラと、宵闇のような森の中を、一本の剣へ迫って行く。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さう言つたが、多吉は矢張やつぱりそれなり口をつぐんだ。間隔あひだは七八間しかなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そうしてお互いに間隔へだてを置き、連絡のない他人だよ——と云ったような様子をつくり、バラバラに別れたからである。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
間隔あいは相当へだたっていたが、高原の空気は澄み返り、雑音がまじらないためでもあろう、粒立って声が聞こえて来た。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その間隔あはひをひとしうして垂線をはなるゝは、學理と經驗によりてしらる —二一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
間隔まあいを離して部屋の隅に、二流ふたながれいてある夜具の中に、二人ながら既に寝ているのであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)