“柔術”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やわら65.3%
やはら24.5%
じゅうじゅつ6.1%
じうじゆつ4.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柔術やわらの奥儀を、いかにも所望どおりに貸してやろうといわんばかりなたのもしいいでたちで、黙々と表へ歩きだしたものでしたから
「不斷やつとうの心得があるとか、柔術やはらがいけるとか、腕自慢ばかりしてゐた彌惣だが、石の唐櫃に首を挾まれちや一とたまりもないね」
あんな奴にかかっては鉄拳制裁てっけんせいさいでなくっちゃ利かないと、こぶだらけのうでをまくってみせた。おれはついでだから、君の腕は強そうだな柔術じゅうじゅつでもやるかと聞いてみた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつも画学ぐわがくと習字にかけては全級ぜんきふたれも及ぶものゝない長吉ちやうきち性情せいじやうは、鉄拳てつけんだとか柔術じうじゆつだとか日本魂やまとだましひだとかふものよりもまつたちがつた他の方面に傾いてゐた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)