“疫病”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えきびょう43.2%
えやみ24.3%
やくびょう13.5%
ペスト8.1%
えきびよう5.4%
やくびやう2.7%
しっぺい2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう後には必ずひでりがつづくもので、疫病えきびょう流行はやりだすと、たちまち、部落も駅路うまやじも、病人のうめきにみちてしまった。都は最もひどかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし疫病えやみは日一日と益〻猛威をたくましゅうし、たおれる人間の数を知らず、それこそ本統ほんとう死人しびとの丘が町の真ん中に出来そうであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その古い狐は、もう身代りに疫病やくびょうよけの「源の大将」などを置いて、どこかへ逃げているのです。
とっこべとら子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ヨオロッパのほとんどあらゆる地方において、時々これを襲った大疫病ペストや伝染病や戦争の中間期中には、出生が死亡を超過している。
大地開閉だいちかいへい記事きじせた第三だいさん地震ぢしん西暦せいれき千七百八十三年せんしちひやくはちじゆうさんねんイタリーこくカラブリヤにおこつたものであつて、地震ぢしん死者ししや四萬しまん、それにつゞいておこつた疫病えきびよう死者ししや二萬にまんかぞへられたものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
いまぢやをさつてつから餓鬼奴等がきめらまでせきれえびやうだなんてつてんが、さかりころなんでも疫病やくびやうおべえてたのがんだから、なあ卯平うへいもそんときやつたからつてらな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
下水の一流しは千フランをむだにしている。そこから二つの結果が生ずる、すなわち痩瘠そうせきした土地と有毒な水と。飢餓は田地からきたり、疫病しっぺいは川から来る。