“教(お)” の例文
「神様の、おなさけだべちゃあ! あきよ嬶様が、喫驚しさせっと、瘧は癒るとて教(お)せだっけ。この手綱の切端で喫驚しさせで……」
芋 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「うち、裾曳(ひ)いて舞うたことないよってに、よう舞うかどうか心配やねん。ちょっと彼方で裾のさばき方教(お)せて貰うて来るわな」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お梅が今頃梅田の駅で待ってるはずやよって、あれに渡してくれたかってええけど、お梅は所知らんよって頼むのんやったらよう場所を教(お)せてほし。
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いろいろ為(た)めになること教(お)せてもろたに違いない思(おも)て、そういう心がけになったのんはええ傾向やいうてましてん。
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それ教(お)せてなさるのんやそうですけど、学士でも何でもあれしませんし、何処の学校出られたのんか、学歴やかいもろくろくないらしい人やのんです。
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
料理の仕方やら、お菓子の焼き方やら、毛糸の編み方やら、日本語使うてる時かていろいろ教(お)せて貰うてますねん。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「それ、うちが教(お)せたげたのんと違いまっせ。カタリナさん自分で思い付かはって、自分で画(か)かはりましてん」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
正してあんた等(ら)知ったこッちゃない放(ほ)ッといてと威丈高(いたけだか)になって云ったわてほんまに教(お)せてやってるねんで
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「やっぱり私(あたし)が不注意やってんなあ。電話かけたりする時に何とかあの人等(ら)に分らんような云い方もあってんけど、まさか子供に教(お)せたりするとは思てえへんよってに、………」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「そんでも、こないして食べるもんや云うこと、教(お)せてもろてん」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「佐助、わてそんなこと教(お)せたか」
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)