『春琴抄（しゅんきんしょう）』

○ 春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。せんだって通りかかりにお墓参りをする気になり立ち寄って案内を乞うと「鵙屋さんの墓所はこちらでございます」といって寺男が …

著者	谷崎潤一郎
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「中央公論」中央公論社、1933（昭和8）年6月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約1時間33分（500文字/分）
朗読目安時間	約2時間35分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

返（さが） 伏（ふしど） 唯（ひと） 難（がと） 魂（だましい） 父（てて） 教（お） 聴（ぎ） 生（うま） 白粉（しらこ） 嬰児（ややこ） 滴（こぼ） 下（おろ） 明（めい） 娘（とう） 滴（てき） 下（さが） 内外（ないげ） 仰（お） 捕（ど） 称（しょう） 自（おの） 勝（かち） 埋（うも） 忌（き） 幾（いくば） 放（ぱな） 周章（しゅうしょう） 為（た） 燈（とも） 良縁（りょうえん） 狂（きょう） 忝（かたじけの） 止（とど） 外（そ） 恃（じ） 喫（きっ） 恥（はず） 某寺（ぼうじ） 酷（こく） 退（さが） 高音（こうね） 盲（し） 交（ま） 憧憬（しょうけい） 妬（そね） 直（じ） 昂（こう） 衣（ぎぬ） 寂然（じゃくねん） 振（ぶ） 訝（あや） 頭髪（とうはつ） 私（ひそ） 額（ぬか） 労（いた） 弾（はず） 後生（こうせい） 出（い） 荒（あ） 厳（きび） 凍（こお） 罵（のの） 悉（つく） 蔑（ないがし） 悪（あ） 総（す） 口惜（くちお） 薫（くん） 憚（はば） 我（が） 山峡（さんきょう） 所（どころ） 僭上（せんしょう） 可（べ） 籠（かご） 青（さお） 技巧（ぎこう） 抉（こ） 抱（かか） 寝（い） 端（はた） 音響（おんきょう） 空（むな） 盲目（もうもく） 故郷（こきょう） 仰（おお） 詰（つ） 飼桶（こおけ） 仕（つか） 妾（わらわ） 早熟（そうじゅく） 香（こう） 直（ただ） 贈答（ぞうとう） 請（う） 某（ぼう） 暮（くれ） 生（なま） 和（やわら）