“高音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかね78.6%
タカネ10.7%
こうおん3.6%
こうね3.6%
ソプラノ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信長から、於蘭おらん、ひとつ小舞こまいせい、といわれればすすんで舞い、つづみをせよと命じられれば、非常によい高音たかねをそのたなごころから出して聞かせた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嬉しさうな高音タカネを、段々張つて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
じんばら、はらはりたや、うんが面白くて、いい気になって高音こうおんにうたった。
ケッキョケッキョとくいわゆる谷渡たにわたりの声ホーキーベカコンと啼くいわゆる高音こうね
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
淡紅色ときいろメリンスのたすきを端長く背に結んだ其娘共のうちに、一人、背の低い太つたのがあつて、高音ソプラノ中音アルトの冴えた唄に際立つ次中音テノルの調子を交へた、それがわざと道化た手振をして踊る。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)