“雜談”のいろいろな読み方と例文
新字:雑談
読み方割合
ざつだん41.7%
ざふだん25.0%
ジヤウダン16.7%
ざうだん8.3%
ゴシツプ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雜談ざつだんの間に周三は、何かひツかゝりを作へては、お房の素性すじやう經歴けいれきとを探つた。そしてほぼ想像そう/\して見ることが出來るまでにぐり出した。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ながらぢやうさまは何處いづこへぞお姿すがたえぬやうなりと人騷ひとさわがせするもあり乳母うばろく/\あはさずおたかかたへ寢床ねどこなら浮世うきよ雜談ざふだん諷諫ふうかん
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雜談ジヤウダンだ。雜談を眞に受ける奴が、あるものか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
だれでも左樣さうだが、非常ひじやううれしいときにはとても睡眠すいみんなどの出來できるものでない。で、いへかへつたる吾等われら仲間なかまは、それからまた一室ひとまあつまつて、種々しゆ/″\雜談ざうだんふけつた。
前面にウヨウヨする無數の頭顱と、前後左右に雜談ゴシツプする熊公八公の徒と、場内の空氣を限る鐵の格子とを抽象して、せめて頭腦の世界に於いて棧敷の客とならなければならぬ。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)