“一室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとま86.5%
いつしつ12.2%
いっしつ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつと当坐たうざ二月ふたつきばかりは、うかすると一室ひとまこもつて、たれにもくちかないで、考事かんがへごとをしてたさうですが、べつ仔細しさいかつたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さて此家にも別にかまどはなくみなにてものをる也。やがて夜もくれければ姫小松を細く割たるをともしとす、ひか一室いつしつをてらして蝋燭らふしよくにもまされり。
これは二階の一室いっしつめぐらすに四目格子よつめごうしを以てしたもので、地震の日には工事既におわって、その中はなお空虚であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)