“非常”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじやう48.4%
ひじょう33.9%
ひじよう9.7%
ひぜう3.2%
えら3.2%
ひぞう1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいはひ非常ひじやうなる同情どうじやう好意かういもつて一億圓おくゑんのクレデイツトの設定せつていをすることが出來できたことは、日本にほん財界ざいかいつて此上このうへもなき次第しだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
そして、黒いみちが、にわかに消えてしまいました。あたりがほんのしばらくしいんとなりました。それから非常ひじょうに強い風がいて来ました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一、 最初さいしよ一瞬間いつしゆんかんおい非常ひじよう地震ぢしんなるかいなかを判斷はんだんし、機宜きゞてきする目論見もくろみてること、たゞしこれには多少たしよう地震知識ぢしんちしきようす。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
日本にほんいま藝術上げいじゆつじやう革命期かくめいきさいして、思想界しさうかい非常ひぜう興奮こうふんしてる。古今東西ここんとうざい思想しさう綜合そうがふして何物なにものあたらしいものつくらうとしてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
『お吉や、この娘さん達はな、そら俺がよく話した南部の村の、以前非常えらい事世話になつた家の娘さん達でな。今度是非東京へ出て一二年奉公して見たいといふので、一緒に出て來た次第だがね。これは俺の嚊ですよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
格子引き開くるより『非常ひぞうのこといで来たり。非常のことなり』と云ふ。『何事ぞ』と云へば『百合子まぐあひせり。非常のことなり』