“思想”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しそう27.3%
かんがえ25.0%
しさう22.7%
おもい6.8%
おもひ6.8%
かんがへ4.5%
イデオロギー2.3%
イデー2.3%
シンキング2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は自分がまったく死にうせてしまわないようにと、自分の思想しそう一片いっぺんを自分の名もつけずに残しておくだけで、満足まんぞくしていたのである。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
それともまた、思想かんがえというものが跡形もなく消え失せてしまって、流れぬ水のように、一ところに澱んだままになっていたのだろうか。
狂女 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
日本にほんいま藝術上げいじゆつじやう革命期かくめいきさいして、思想界しさうかい非常ひぜう興奮こうふんしてる。古今東西ここんとうざい思想しさう綜合そうがふして何物なにものあたらしいものつくらうとしてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
北海道にも、足尾にも、別子にも、長崎にも僕たちの思想おもいは煙のように忍び込んで、労働者も非常な勢いで覚醒めざめて来た
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
我彼に請ひていひけるは、あゝねがはくは汝のすゑつひに安息やすきをえんことを、請ふここにわが思想おもひもつれとなれるふしを解け 九四—九六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
畢竟つまり一緒に事業しごとが出来ないといふは、時代が違ふからでせうか——新しい時代の人と、吾儕われ/\とは、其様そんな思想かんがへが合はないものなんでせうか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
第一に、つい先達まで自ら「進歩的演劇」の名を僭称してゐた左翼劇及びその流れを汲む劇団と作家群は、今後「思想イデオロギー」の命ずるところに従つて仕事をしつゞけて行くことができなくなつた。
新劇の行くべき途 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
彼らの悩みにも思想イデーにも、宗教にも学問にも、探求にも闘争にも、一こうに無関心だった。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と云う考えだから、私の主義は思想シンキングフォーワ思想シンキングでもなけりゃ芸術アートフォーワ芸術アートでもなく、また科学サイアンスフォーワ科学サイアンスでもない。人生の為の思想、人生の為の芸術、た人生の為の科学なのだ。
私は懐疑派だ (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)