“思考”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんが33.3%
かんがえ25.0%
しこう16.7%
おもい8.3%
かんがへ8.3%
しかう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(少くも曼陀羅の境地へ悟入はいるには、思考と行動とが同伴ともなわなければいけないらしい。……少くも俺は、この紙帳の内と外とで、善悪共に、思考かんがえ且つ行動おこなったのは事実だ)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紙帳こそは、父上と私との、思考かんがえ行動おこないとの中心であった。……その紙帳が、曼陀羅の相を呈したとは?
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
町々で思考しこうを凝らした踊りを奉納する。主に芸者が出るが、あゝいう宜しくないのが公共の為めに、寄附を
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
渓流たにがわの音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳には入らない。ひとりの心は書中しょちゅうに奪われ、ひとりは何事か深く思考おもいに沈んでいる。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
つらぬくは劔難けんなんの相にて三十日たゝざる内にやいばかゝ相果あひはつるの相なり斯る不徳ふとく凶相きようさうにして將軍の御子樣とは存じ奉りがたし越前守が思考かんがへには御品は實なれど御當人に於てはなにともあやしく存ずるなり愚案ぐあん御目鏡おめがねにはそむき候へども何卒なにとぞ此御身の上は今一おう越前へ吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
互に話し合ふといふことは、より活々いき/\とした、耳に聞える思考しかうに外ならない。總ての私の信頼は、彼の上に置かれ、總ての彼の信頼は、私に捧げられてゐる。