“劔難”の読み方と例文
読み方割合
けんなん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取出し見れば最早もはやかほ劔難けんなんさうあらはれたれば然ば明日は病氣といつはり供を除き捕手とりての向はぬ内に切腹せつぷくすべしと覺悟かくごを極め大膳のもと使つかひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つらぬくは劔難けんなんの相にて三十日たゝざる内にやいばかゝ相果あひはつるの相なり斯る不徳ふとく凶相きようさうにして將軍の御子樣とは存じ奉りがたし越前守が思考かんがへには御品は實なれど御當人に於てはなにともあやしく存ずるなり愚案ぐあん御目鏡おめがねにはそむき候へども何卒なにとぞ此御身の上は今一おう越前へ吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つらぬき候は劔難けんなんの相にて三十日以内にやいばに掛るべき相もあり旁々かた/″\かゝ凶惡きようあく上將軍かみしやうぐんの若君たるの理あるべからず如何にも御證據の品はじつなるべきが御當人に於ては贋者にせもの必定ひつぢやう見究みきはめ候依て重役共へ再吟味の儀度々どゝ申立候へども相許あひゆるさずよんどころなく今朝こんてう登城仕り高木伊勢守を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)